日本の夏祭り会場に必ず登場する「金魚すくい」は、金魚の身になって考えてみると動物虐待ではないだろうか。
金魚すくいで使われる金魚は、金魚の生産者が色や形がよくないという理由で捨てられる大部分の金魚を引き取って、祭会場で遊興のために供されていると聞く。
不幸な運命に生まれた金魚たちを、針金の輪に紙を張ったもの(これを「ポイ」と言うのだそうだ)で追いまわし、運悪くすくわれた金魚は、持ち帰る過程で過酷な酸素不足の環境でほとんどが死んでしまう。さんざんストレスを与えた後に殺されてしまう。これは動物虐待そのものではないだろうか。子供の教育にも良くないのではないだろうか。
3年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックはちょうど日本各地で夏祭りが開催される時期に行われる。外国から来た人々はこれを見てどのように感じるだろうか。もしかして日本人は野蛮だと感じるかもしれない。