毎年5月~6月のこの時期になると、ツバキやサザンカにチャドクガの幼虫がつきます。
写真のように、葉の表面にびっしりと並んでいます。見ただけで気持ち悪いものです。
観察していると、一か所に固定しているわけではなく、あちこち移動します。移動するときは必ず集団で移動して、新しい場所でまたこのように集合するようです。
この幼虫はとても怖いもので、表面の毛に触れると、皮膚が赤くかぶれたようになります。ひどいときには全身が真っ赤にかぶれることがあります。子供には非常に危険なものです。
退治するには、焼き殺すことが最も効果的です。都合のよいことに集団で固まっているので、捕獲しやすいです。
私は、少し大きめの紙袋を用意して、この幼虫のついている葉の根元を鋏で切って紙袋に落とし込み、紙袋の口をふさいで丸めて火をつけて焼き殺します。
殺虫剤である程度殺すこともできますが、殺虫剤を噴霧すると逃げてしまい、殺せたかどうか確認できません。殺せたとしても、この死骸の毛に触れただけでかぶれます。この毛が葉や枝についてるとやっかいです。確実に焼き殺すことが最も効果的です。
そもそもチャドクガの幼虫が発生する前に処置を施すことが一番よいでしょう。それには、右のような「オルトラン」という、害虫が嫌がり殺虫効果もある薬を使います。
薬の成分が葉や根から吸収されて効果を発揮します。
雨上がりや、葉にシャワーをかけて、葉にばらまくのが最も早く効果がでます。ただし、葉の表面に白く薬が残り、見た目があまりよくありません。
根元にまくときは、ある程度の量をまくとよいでしょう。少ないと効果を発揮できない可能性があります。木が大きくなればある程度の量が必要になるでしょう。