いつだったか、NHKのキッチンが走るで、一関のもち文化が紹介されていた。
農家では良いもち米は出荷して、出荷できなかったくず米でもちを作って食料にしたという。そのため、いろいろな食材を加えて食べやすいように工夫したとのこと。
一関周辺では何につけてももちをつく。祝い事はもちろん、お葬式にももちをつく。私もそのような経験をしたことがある。
8年ほど前になるが、一関に近い村から嫁いできた兄嫁のお母さんの葬儀に代理で出席したときのことである。
葬儀も一段落したところで、もちが出されるのである。それも、草もち、あんこもち、ずんだもち、きな粉もちといろいろな種類のもちが出される。食べ終えると「お代わりをどうぞ」と後からあとから催促がくる。残しては失礼にあたるのではと、無理して食べて苦しい思いをしたことがあります。