目からウロコの介護の基本

2018年10月24日放送されたNHK「ガッテン」の

認知症の人が劇的変化! “アイコンタクト”パワー全開SP

で、認知症の人の介護について、目からウロコの知識を提供してくれました。鍵を握るのが、「アイコンタクト」です。

認知症の人は、認識できる視野の範囲が狭くなったり、認知機能の衰えによって介護する人が近くにいても気づかなかったりすることがあるそうです。そこで、認知症の人の正面に入り、視線をしっかり交わすことにより、スムーズに意思疎通が取れるようになるそうです。この介護法がフランス発の「ユマニチュード」という技術です。

視野に入っていない人から手をとられたり、話しかけられたりすることに、認知症の人は強い恐怖感を感じるということは納得できる気がします。結果として暴言をはいたり暴れたりすることになるのでしょう。

アイコンタクトのとりかたが、上のページに紹介されていますので、参考になります。

その他にもポイントがいくつか紹介されています。特に印象に残ったことが次です。

・てきぱきとしない

体をふいたり着替えを手伝ったりしているとき、てきぱきこなすと、乱暴に扱われているように感じるようです。

・余計なことばをかける

ケアに集中していると言葉が途切れて黙々と仕事をしてしまいます。それが、相手に“自分が存在していないように扱われている”とマイナスの印象を与えます。「あたたかいタオルで拭きますよ」とか、「右腕をあげましょうね」などと言葉をかけながら行うことです。

・間違いを直さない

記憶力や判断力が低下しているので、たとえば「20歳よ」と言われても、「違うでしょ」などと否定しないことです。本人にとっては真実のことなので、それを否定したり怒ったりすると、なんで自分は注意されているのか分からず混乱します。笑って受け流すのがよいでしょう。

・触れる

介護のときついつい手をつかんでしまうことありますが、それは、認知症の人に「自由を奪われている」「強制されている」という悪い印象を感じさせてしまいます。触れるときは、下から支え、広い面積で触れることで、「安心して大丈夫ですよ」という言葉によらないメッセージを伝えることができます。

私たちもいつかは介護される身になっていきます。思いやりのある気持ちで認知症の人たちに接していきたいと思います。

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