人間でも成し得ない偉業を成し遂げた たまちゃん

たま駅長 写真:時事通信社

在りし日のたま駅長
写真:時事通信社

和歌山電鉄貴志川線貴志駅の駅長たまちゃんが6月22日16歳で天国に旅立った。

日本の地方鉄道、とりわけ和歌山電鉄に残した功績は大きい。たま駅長のあと、いくつかの地方の駅で動物の駅長が誕生し、乗客増加に一役買っている。たま駅長を見たいという観光客で、就任1年で乗客が17%増加し11億円の経済波及効果をもたらしている。人間でもなかなかできない功績だ。

たまちゃんは、9年前に飼うことのできなくなった飼い主の女性から「貴志駅の中においてほしい」とお願いされてこの駅に住むことになった三毛猫です。自発的に改札口で乗客を見送り、お出迎え、プラットフォームの見回りをするようになたという。この姿がインターネットで広がり、和歌山電鉄が日本国中に知られるようになった。

たまちゃんが訪れた観光客に与えた癒しも大きい。多くの人々に明るさとほのぼのとした温かみを与えてくれた。6月28日に貴志駅のコンコースで営まれた葬儀には、3000人の参列者が集ったという。人間でもこれだけの動員力をもつ功労者は少ない。

たまちゃん、これからも天国で和歌山電鉄を、そして地方鉄道を見守ってください。

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