スリランカ:中国の一帯一路による犠牲国の一つ

7月13日未明にスリランカのラジャパクサ大統領は、軍用機で、夫人と護衛1人を同行させてモルディブに脱出した。

この背景には何があるのだろう。

中国すがった末に国家破産のスリランカで大統領が国外脱出、中国大使館も緊張 東アジア「深層取材ノート」(第145回)(1/4) | JBpress (ジェイビープレス) (ismedia.jp)

この記事の中に次のように記載されている。

 そんな中、2017年8月、世界に衝撃が走った。ラジャパクサ政権が、南部の要衝・ハンバントタ港の運営権を、99年間、中国に租借したのである。中国からの借款を返済できなくなり、11億ドルで「身を削った」。いわゆる「債務の罠(わな)」に陥ったのだ。

ハンバントタ港については、Wikipedia に次のように説明されている。

2008年から建設が進められた。建設は、数期にわたる大規模な構想があり、第一期工事分は中華人民共和国が建設費用の85%を借款でバックアップする下、中国の国有企業、中国港湾工程公司が担当して建設が行われた。2010年に一期工事は完成し、乗客用ターミナル、貨物取扱所、倉庫、燃料積込地などが整備されている。

中華人民共和国にとっては、インド洋におけるシーレーン、一帯一路の「真珠の首飾り戦略」で重要な位置を占める港湾であり、2014年には中国人民解放軍海軍の宋級潜水艦など、複数の中国艦船の寄港が行われている 。

つまり、中国の一帯一路政策として中国の借款で開発が進められた。そして、中国が世界中にばらまいた新型コロナウイルスで苦境に陥らせて借款の返済ができないようにして、最終的に中国の物にするのだ。

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スリランカは、このような中国によって引き起こされた搾取によって国民の不満が爆発して、大統領の国外逃亡をせざるを得ない状況となったわけである。諸悪の根源は中国なのだ。

このような例が他にもあるし、今後も出てくる。あくどい中国の一帯一路とコロナウイルスのばらまき政策。私たちは、これからも注視して見ていかなければいけない。そして、今後中国の餌食になる国を出さないようにしないといけない。