福井地裁の説得力を欠く判決

福井地方裁判所の樋口英明裁判長が非常識な判決を下して物議をかもしている。関西電力高浜原子力発電所3、4号機の運転差し止めの仮処分申請に対し再稼働を認めない決定を下したものだ。判決には論理性がなく、反原発の立場から樋口裁判長の主観的考えを述べただけのものだ。

原子力規制委員会が、世界でも最も厳しい新規制基準に適合するとして再稼働を認めたにもかかわらず、専門家の判断を無視して樋口裁判長は単に個人的見解で判決を出しているにすぎない。

この分野では素人の樋口裁判長が、「原子力規制委員会の新規制基準は合理性を欠き、適合しても安全性は確保されない」などと結論づけてよいものだろうか。彼の頭の中は反原発でこり固まっていて、論理的思考も冷静な判断もできない。

そもそも仮処分は、具体的な危険が迫っている場合に下されるものであるのに、この基本を無視してリスクゼロを求めている。何でも100%安全ということはありえない。航空機だって墜落事故のリスクはあるのに皆利用しているではないか。仮処分にリスクゼロを求めるのは本末転倒だ。

多くの専門家からも厳しい批判が寄せられている。一例をここに掲げておこう。

http://www.sankei.com/west/news/150414/wst1504140095-n1.html