オーケストラの演奏で視力の悪化は命取り

趣味で楽器をやっていると、どこかのアマチュアオーケストラで弾きたいという人多いですね。アマチュアオーケストラも日本にかなりの数あります。

オーケストラで演奏するには、楽器を弾く技術はもちろん、楽譜(パート譜)を読む力も必要になってきます。楽譜を正確に読んでそれを音にする技術が大切です。

皆さんあまり気づいていないかもしれませんが、一番大切なのは視力です。楽器を弾く技術じゃないのと思われるかもしれませんが、意外と大切なのは視力なんです。それは、その立場になってみないとなかなか実感できません。具体的にいうと老齢化に伴う視力の低下です。楽器はかなり高齢になっても引けますが、オーケストラでは音符が見えないとどうにもなりません。長い交響曲を全部暗譜できるものではありません。老齢でオーケストラをやめていく理由の大半は、視力の低下ではないでしょうか。

私も視力の低下で一旦オーケストラをやめました。しかしどうしてもオーケストラでバイオリンを弾きたくて再入団しました。そして一番後ろの席で、私だけの譜面台を立てて、私だけの楽譜で弾くことを許してもらいました。バイオリンはじめ弦楽器は2人ペアで1つの譜面を見ます。しかし、それでは譜面が遠くなって音符がはっきり読めないのです。それで私だけの譜面に食い入るようにして演奏していました。

私は緑内障が進行していて、かなり視神経が侵されて見えにくくなっています。それに加えて右目と左目の焦点距離が著しく違うガチャ目です。

いままである眼科医院で薬による緑内障の治療を受けていましたが、改善が見られないので思い切って転院しました。その転院先の診断で、早急に白内障の手術が必要ということになり、手術を受けました。このことについては、私の別のページで紹介しています。

https://health.nijinohashi.info/top/ryokunaisho/

白内障の手術は、濁った水晶体を細かく砕いて取り出し、代わりに人口のレンズを入れるものです。白内障での水晶体の濁りもなくなった上、両目の焦点距離をほぼ同じにすることによりガチャ目も改善されて、2人で1つの楽譜を見ても音符が読めるようになりました。

オーケストラ部員にとって視力がいかに大切かを実感しました。