フルートを始めとして管楽器は肺活量が必要ですので、体のためにはとても良いです。
管楽器の中でもフルートは、最初から音が比較的出しやすいので取り組みやすい楽器ではないでしょうか。でも奥が深いです。うっとりするような音で聞いてもらうためには、かなりの努力が必要です。少し吹けるようになったとしても、アマチュアオーケストラに入れてもらうのはなかなか大変です。なぜならば、アマチュアオーケストラであっても、フルートはソロを吹くことが多いので、聴衆に聞いてもらうのは至難の業です。それに、オーケストラでのフルートはせいぜい2人で、すでに上手な人が控えています。どこのアマチュアオーケストラでも十分なメンバーが揃っています。それでも、1人で楽しむには魅力的な楽器ですね。
コンテンツ それではフルートを始めましょう 楽器を取得する 先生を探す 教則本をそろえる
それではフルートを始めましょう
それでは3つの準備項目を考えてみましょう。
(1) 楽器を取得する
(2) 先生を探す
(3) 教則本をそろえる
楽器を取得する
やはり、(2)の先生を探すことができれば、先生に選んでいただくのが一番良いでしょう。楽器店のスクールに入学したら楽器店のお勧めに従うことになりますが、それはあなたにとって良いものであるとは限りません。楽器店のお勧め品は、楽器店にとって売りたいものであることを念頭におきましょう。
フルートを演奏する友人がいたら、その方に選んでいただくのも良いでしょう。
インターネットでも購入できますが、判断はあなたの責任です。
① どのメーカがよいか
安い入門セットもありますが、初心者には次のメーカーから選ぶのが無難でしょう。5万円台からあります。
・ヤマハ
・パール
他のメーカーであっても、日本のメーカーにしておきましょう。台湾や中国のメーカーの楽器は避けた方がよいです。
② 中古品は避ける
中古品は見極めに専門的知識が必要になります。また、弦楽器と違って管楽器はメカニズムが複雑ですので、弦楽器ほど寿命が長くなく、欠陥箇所を見つけるのは困難です。
③ キーのタイプが2つある
フルートには、キーの真ん中に穴のあいている「リングキータイプ」と、キーに穴があいている「カバードキータイプ」があります。リングキータイプは、指で穴を塞ぐ必要があるので慣れるまでに時間がかかります。初心者はカバードキータイプを選ぶ方がよいでしょう。ただし、上級者用のハンドメイドのフルートは、ほとんどリングキータイプですので、早めに慣れておく必要はあります。
④ 材質は何がよい
フルートの材質には、洋銀、銀、木材、さらには金、プラチナまでありますが、洋銀という、銅・亜鉛・ニッケルの合金に銀メッキをしてあるものが一般的で音質も優れています。初心者には洋銀で十分です。
先生を探す
早く上達しようと思ったら先生につくべきです。
お知り合いにフルートを演奏する方がいたら、その方に紹介していただくのがよいでしょう。
あるいは、楽器店のスクールに通うのが最もてっとり早いでしょう。
このようなサイトがあって、インターネットから探すこともできます。
個人レッスンを行うフルート教師紹介 → 11フルートネット
教則本をそろえる
やはり先生の推薦するもの、スクールで使用する教材に従うことになりますが、よく使われている教本を紹介します。
① アルテ(アルテス)フルート教則本 第1巻
最もよく使われているものです。二重奏形式になっているので、スクールの生徒や先生と一緒に演奏するのに向いています。
② トレバー・ワイ初級用フルート教本(上・下)
一人で練習するにはよいでしょう。
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初級用フルート教本(下)改訂新版 [ トレヴァー・ワイ ] PR
TIPS モーツアルトはフルートが嫌いだった
フルートについてもきれいな曲を作曲しているモーツアルトですが、実はモーツアルトはフルートが大嫌いで、依頼されていやいや作曲していたようです。
それは、モーツアルトのころのフルートは、右の写真のようにリコーダーのような単純な作りで、音程も悪いし、細かいパッセージなど吹きにくかったようです。このころと比べると現在はフルートも改良されて、冒頭の写真にあるように、キーが沢山配置され、穴はタンポというパッドで抑えるのでしっかり塞ぐことができるようになりました。モーツアルトも現在のフルートを知ったら、もっと多くのフルート曲を残していたでしょうね。
最後にひとつ頭にいれておいていただきたいことがあります。
フルートに限ったことではなく楽器全般に言えることですが、「固定ド法」に慣れる必要があるということです。特に合唱をやっていて「移動ド法」に慣れている人は、最初とまどうようです。
「移動ド法」は、調が変わっったらその調の ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドで譜読みしますが、「固定ド法」は、調が変わっても ドの位置が動きません。ト音記号の下第1線の音は、調が変わっても常にドです。英語ではC(シー)、ドイツ語ではC(ツェー)ですね。