世界同時円高
世界同時円高が続いています。
USドル、ユーロ、ポンド、カナダドル、すべて円高です。
オセアニア通貨も例外ではありません。
高金利通貨の南アランド、メキシコペソもつられて円高です。
円高の要因は何か
今回の円高の主要因は、米中貿易摩擦によるもののようです。米中の貿易摩擦による世界経済の減速懸念、それに加えて米国の追加利下げ観測が強まり、投資家の資金が比較的安全とされる円に向かっている。USドルだけでなく、他の通貨もこれに追随して円高になっているようです。
FRBは7月末に10年半ぶりとなる利下げを決めたが、パウエル議長が継続的な利下げに慎重な姿勢を示したことで、8月1日は一時円安になった。その後トランプ大統領が第4弾の対中関税発動を表明したことで、流れは一変して円高となった。市場では、FRBが9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げに動くという見方が増えている。そうなると、日米金利差縮小によるさらなるドル売り・円買いが膨らむだろう。
ここで難平買いあるいは新規買いは慎重に
すでに外貨を買っている人は、ここで難平買いをしたいところですね。また、これを好機と新規買いを入れたい人も多いでしょう。しかしそれは危険と思います。
かつて商品先物で痛い経験をしたことのある私は、ここで慎重にならざるをえません。つまり、「だまし」に引っかかる可能性が高いのです。
5日には米財務省が中国を「為替操作国」に指定しました。米国が9月1日に発動すると表明している、ほぼすべての中国製品に制裁関税の対象を広げる「第4弾」がどうなるかも不透明です。米中の問題はまだまだ尾を引きそうです。米国がこれからもどのような策を出すのか不透明です。FRBの9月の追加利下げも予想されています。
チャートを見ますと、まだまだ円高の余地があると見ることができます。
月足の長いレンジで見ますと、2016年の1ドル100円台を視野に入れておく必要があります。
私も、ニュージーランドドル、メキシコペソ、南アランドを買って評価損を出しています。ここであわてて難平買いをせずに、流れが円安に進むのを見届けてから買いを入れるようにしましょう。