このサイトの Google Anlytics のユーザフローにいつの間にかサイトと全く関係のないURLが表示されるようになりました。(山本)
上の画面の www.guardlink.org/xxxx というものです。
さらにアクセスユーザの国を見ますと、右のようにアメリカを始めとして海外のユーザが異常に多いのです。おかしいと思っていました。訪れるユーザも多くなっています。
これは、リファラースパムという新種のスパムのようです。
ここにあるURLを入れてみると、アメリカのサイトと思われるいかがわしいサイトにすぐにリダイレクトされます。
さらにしばらくメンテナンスしていなかった別のサイトを見ましたら、ご覧のようにいっぱい入っていました。これはよろしくありません。
ちなみに URLにwww.gurdlink.org を指定してみると、下のようなサイトにつながります。ロシアのサイトのようです。説明がロシア語なのでよくわかりませんが、どうやらこのサイトがスパムの供給元の役割をしているようです。
これは、Google Analytics のユーザIDを悪用されている結果のようです。Google Analytics のユーザIDは、ソースコードを見れば誰でもわかります。他人のサイトのユーザIDを自分のサイトに故意に設定していることで、Google Analytics がこのユーザIDのものと見なして記録に残ってしまうようです。ユーザIDを間違えて記入する場合もありますが、一つのドメインでこれだけ多く記録されているというのは、故意でやっているとしか思えません。これは、新種のスパムで、「リファラースパム」というようです。
※注意
わけのわからないURLをアドレス欄に入れることは危険です。なぜならば、ウイルスに汚染さるサイトかもしれないからです。今回は汚染されることはありませんでしたが、危ないところでした。
これらリファラースパムのURLは、ここから自分のサイトにリンクされているわけでもなく、自分のサイトからこのリファラーのURLをリンクしているわけでもありませんので、検索ロボットの評価には全く影響を与えず、SEO上も問題ないはずです。ただGoogle Analytics の記録に入ってしまって、統計上誤った結果を表示するだけと考えられます。Google Analytics と検索ロボットとが情報交換していることもないはずです。
これは、Google Analytics のフィルターで排除するしかありません。
次のサイトにまさにこの guardlink.org のフィルターをかける方法が紹介されています。(この他にも日本のブログいくつか紹介されています)
http://www.ohow.co/stop-the-spam-from-guardlink-org-referral-in-ga/
これを参照しながらフィルターをかけましょう。次の手順で行いました。
① 「アナリティクス設定」をクリック
② 左メニューの「すべてのフィルタ」をクリック
③ 「新しいフィルタ」(赤いボタン)をクリック
④ フィルタ名を記入(自分にわかる名前ならなんでもよい、ここでは referral-spam )
⑤ 「フィルタの種類」の「カスタム」を選択
⑥ 「除外」の「フィルタフィールド」から「キャンペーンのソース」を選択
⑦ 「フィルタパターン」に、にっくき「guardlink.org」を記入
⑧ 保存
これで、guardlink.org は統計から除外されて、自分のサイトへの正しいアクセスの統計が得られるはずです。ただし、Google Analytics の統計の期間は、デフォルトでは1か月になっているので、すぐには消えません。リファラースパムへのアクセス数がしだいに減って、1か月後には完全に消えるはずです。統計の開始日をフィルター設定以降にすると確かに消えています。
リファラースパムは guardlink.org だけではありません。他にもいくつか発見されていてインターネットで紹介されています。また新たなリファラースパムに襲われたら、フィルターを追加するしか方法がありません。
急にアクセス数が増えたり、海外からのアクセスが増えたときは、リファラースパムを疑ってみるとよいでしょう。